「…………」


「…………」



無言のまま、うちの腕を掴んでどんどん帰り道を進んでいく。


もう少し前なら、ただ腕を掴まれただけでもドキドキしてた

けど、今のは違う

ただ『怖さ』だけがある



「……ねぇ、佐々木…。腕、痛いよ…」


「…………」


「ねぇ…………ねぇってば!!」


「……に…れた…」


「何?聞こえな…」


「龍に何されたの」


…何を聞いてんのよ……


「さっきも言ったじゃん…。何もされてな…」


「じゃあなんで泣いてたの」


「っい、いや…それは……」



あんたのせいで泣いてた、なんて

言えるわけないじゃん…///