初恋の相手は救世主





「じゃあ、あれか。あんたのクラスも買い出しか。」


「も、ってことは、瀬川君のクラスも?」


「あぁ。なんか知らねぇけどクラスの女はついてくるし……あのやろう、面倒な仕事押し付けやがって、クソッ…」


「あ、あはは……大変だね…」


「…どうせ、あいつら俺の表しか見てないだろ?
あんな奴等に好かれても、嬉しくも何ともねぇよ。」


ま、表見せてるの俺だけど

なんて言う瀬川君の顔は、どこか寂しさを含んでいた。



「てか、あんた一人?
あ、それとも弘人と来てるとか…」


!!!


「えっと…まぁ、そんな、感じ…」



自然と置かれてしまった距離

苦しさ、痛み


鼻の奥がつんとして

熱いものが込み上げてくる



「っおい!なんで泣いてんだよ!?」