初恋の相手は救世主





急に声をかけられて


ビックリして声の方を向くと




「…瀬川君?」


「そうそう!覚えててくれたんだ~!」


「そりゃあ、昨日ぶりですし…」


そーだった!なんて言いながら、眩しいくらいの笑顔で笑う瀬川君。


あれ、やっぱ昨日の瀬川君は見間



「見間違いなんかじゃねーよ」


「!?!?」



瀬川君の低い声が聞こえた。



「全部声に出てるっつの。
実際、あのキャラ保つのも疲れんだよ。

あんたにはもう裏も見せてるし、つか隠すのも面倒くせぇし。」


「は、はぁ…」


「あんた確か…凛と同じクラスだから二組か。」


「は、はい!えっと、瀬川君は…?」


「俺五組。あと敬語やめろ、タメなんだし。」


「はい…じゃなくて、分かった。」