まぁ…仕方ないか




遅刻したのが悪いしね




「とりあえず…行くか。
凛たちのメモだと、あのショッピングセンターで全部揃えられそう。

ねぇ、佐々木もそう思うでしょ?


……佐々木?」


「……!ああ、ごめん。
えっと……おはよう、優子ちゃん。」


「なに言ってるの?頭大丈夫?」


「まぁ…大丈夫…で、なんだっけ?」


「だーかーら!買い出し!
これくらいならショッピングセンターで全部買えるよね?」




そう言って佐々木の方を振り返ったら




目の前には、佐々木の整った顔




『………ずっと待ってた…好きだよ…

優子ちゃん…』




「っ!!」




昨日の佐々木の言葉がまた繰り返される




また、だ…




昨日と同じ感覚が、身体中を駆け巡る




「優子ちゃん……?」




吐息がかかってしまいそうな距離で
名前を呼ばれて




「ほっ、ほら!買い出し行くよ!!うち先行く!モタモタしてると置いてくからね!」




「あっ!ちょ、優子ちゃん!?」




顔が赤くならない訳ないじゃん…