名前を聞くと、心臓が大きな音をたてたのがわかった。
「あー、うん。そうだね、ちゃんとお礼しなきゃ。」
なるべく、なるべく平静を装ってそれだけ言った。
「おう。そんじゃ、もう少し休んでろ。今から飯作るから。昨日の夜からほとんど食ってないだろ?」
出来たら呼ぶからな~、なんて言って
雅兄はうちの部屋から出ていった。
休んでろと言われても、すっかり目は覚めてしまったし
いろんな意味で、寝れないし…
ふと、机の上にケータイがあることに気づいた
開いてみると、メッセージが山のようにあった
まぁ昨日の夜から見てない訳だし…
真希に凛、それに橋村君と瀬川君からも個人の方で通知が来ていた。
…あれ?なんで瀬川君、うちの知ってるんだろう…?

