『コウー!ぼくたちもそろそろかえるよ!』




『あ!ソウ!まってよ!
……それじゃあ、またこんどね!』




名前を呼ばれ、彼は黄色に染まった
銀杏の並木道を帰っていった




『……コウ君、か…』




――――――――




結局、その約束は果たされないまま…




何度かあの公園に行ったけど
会えることはまずなかった




「今頃、どうしてるかな…」




もう、うちのことなんて忘れちゃったな?




「……あと一回でいいから、会いたかったなぁ…」