「教えようか?えっとね?元カレって言ったでしょ?」



「うん。」




「幼なじみってだけあって別れると気まずくなっちゃったんだよね。
だからケジメ?っていう言い方はおかしいかもしれないけど、
“上坂”って呼ぶことであたしと上坂の仲を
普通にしようとしてたんじゃないかな……って思うんだよね……」





聖奈はきっと前みたいな関係に戻りたいはず。



幼なじみとして笑ってた頃に。






「聖奈。戻ろう!!上坂くんと幼なじみになろう!!もう一回!」





あたしがそう言うと聖奈は目に涙を浮かべた。





「ありがと。才華。あたし“ハル”って呼んでた頃に戻りたい……




そして、才華の恋応援する!!才華が上坂と仲良くなるのは嬉しいから!」





そう言って笑った聖奈。




聖奈の笑顔に胸が締め付けられた。