「た、楽しい……楽しいよ。」



あたしはどうしてか普通に答える事が出来なかった。



たのしい、

楽しい……



楽しいのに……



「才華……?どうした?」



「ううん!凄い楽しい…。」



「そっか。」



そう言うハルの顔は少し困ったようだった。




そんな時だった。





「もしかしてさ。才華?」





歩いていたあたしたちの後ろから聞こえた。