中田は、笑顔が似合うから。

心臓が妙に速くなる。
額には汗が滲む。  お願い、待って。中田の笑顔消えるのは、嫌なの。

「どうしよう・・・」
「何が?」

気づけば、授業が終わって休み時間になって、目の前に中田が立っていた。

「・・・・。中田?」


「そうだけど・・・?」

一瞬思考停止。
「・・・。」
「・・・?」


待って、さっき中田「何が?」って言ってたよね?

ということは、考えていた事が口に出ていたと言う事で・・・。

「う、うああああ!!!」


「な。ななななんだよ!!」
「きいてた!?さっき、私なんていってた!?」
「どうしよう・・・。って」

え?

「それだけ?他は?何にも言ってなかった?」

「別に?」