「――二人だけで月虹に乗り込むだと?!」
京の報告を受けて、周は勢い良く椅子から立ち上がった。
その弾みで、仕事机に積まれていた書類がばさばさと床に崩れ落ちる。
「周様」
「おわ、悪ぃ」
書類を拾い上げる美月に多少恨めしげな視線で咎められ、周はすとんと椅子に座り直す。
晴海は慌てて書類拾いを手伝おうと屈み込んだが、美月から「結構ですわ」と冷たく断られた。
「…危険なのは解ってるよ。けどもし父さんが僕だったら僕と同じこと考えるだろ」
「……」
「しかも父さんなら、誰にも相談すらせずにもう突っ込んでってるところだよね」
「……………」
「今だって、本当は居ても立ってもいられない」
「…お前、俺の心読めたっけ」
「父さんの単純思考なんてお見通しだよ」
「……」
「だって僕は父さんの息子だもの」
周は困ったように肩を落とすと、髪を乱雑に掻き混ぜて溜め息を漏らした。
「…だから、行かせてくれるよね?」
京の報告を受けて、周は勢い良く椅子から立ち上がった。
その弾みで、仕事机に積まれていた書類がばさばさと床に崩れ落ちる。
「周様」
「おわ、悪ぃ」
書類を拾い上げる美月に多少恨めしげな視線で咎められ、周はすとんと椅子に座り直す。
晴海は慌てて書類拾いを手伝おうと屈み込んだが、美月から「結構ですわ」と冷たく断られた。
「…危険なのは解ってるよ。けどもし父さんが僕だったら僕と同じこと考えるだろ」
「……」
「しかも父さんなら、誰にも相談すらせずにもう突っ込んでってるところだよね」
「……………」
「今だって、本当は居ても立ってもいられない」
「…お前、俺の心読めたっけ」
「父さんの単純思考なんてお見通しだよ」
「……」
「だって僕は父さんの息子だもの」
周は困ったように肩を落とすと、髪を乱雑に掻き混ぜて溜め息を漏らした。
「…だから、行かせてくれるよね?」


