「…因みに陸は殆ど軟禁状態だと言ったね。香也くんや、君たちは違ったのかい?」
「俺たち普通の能力者は、施設の中なら自由に歩き回れた」
「香也はまた別。施設の外にも出入りが出来てたみたいだ」
陸とはまた逆の意味で特別扱い、という訳なのか。
香也の言っていた「自分の意思で協力している」ということも関係するのだろうか。
「弟は…これまで月虹ではどんな様子だったんだい」
陸から月虹での話は聞いている筈だが、やはり客観的な話題が気に掛かるのか、ふと京は二人にそう訊ねていた。
「陸の部屋に出入りが出来たのは、才臥と月虹の所長である如月だけだ」
「陸が姿を見せるのは、能力の試験演習で手合わせするときだけだった」
「月虹でのあいつは…異様な程強いくせに何をするときも無感情で、得体の知れないやつだと思ってた」
「髪も随分長かったし…だから春雷で再会したときはまるで別人みたいだったから、内心驚いてたんだ」
確か、雪乃も似たようなことを言っていた。
『陸がそんなこと言う訳ないじゃない、陸はずっと月虹の言いなりのお人形さんだったんだから』
行動の自由を奪われ、他人との接触を制限されていたのだ、それを思うと出逢った当初の陸の様子にも納得が行く。
「…けど、陸も才臥と接するときだけは少し様子が違ってたんだ」
「ていうか…才臥が他の研究員たちと違った、ってのもあるけど」
「……父さん、が?」
思わず声を上げると、茜と葵に再び注視された。
「俺たち普通の能力者は、施設の中なら自由に歩き回れた」
「香也はまた別。施設の外にも出入りが出来てたみたいだ」
陸とはまた逆の意味で特別扱い、という訳なのか。
香也の言っていた「自分の意思で協力している」ということも関係するのだろうか。
「弟は…これまで月虹ではどんな様子だったんだい」
陸から月虹での話は聞いている筈だが、やはり客観的な話題が気に掛かるのか、ふと京は二人にそう訊ねていた。
「陸の部屋に出入りが出来たのは、才臥と月虹の所長である如月だけだ」
「陸が姿を見せるのは、能力の試験演習で手合わせするときだけだった」
「月虹でのあいつは…異様な程強いくせに何をするときも無感情で、得体の知れないやつだと思ってた」
「髪も随分長かったし…だから春雷で再会したときはまるで別人みたいだったから、内心驚いてたんだ」
確か、雪乃も似たようなことを言っていた。
『陸がそんなこと言う訳ないじゃない、陸はずっと月虹の言いなりのお人形さんだったんだから』
行動の自由を奪われ、他人との接触を制限されていたのだ、それを思うと出逢った当初の陸の様子にも納得が行く。
「…けど、陸も才臥と接するときだけは少し様子が違ってたんだ」
「ていうか…才臥が他の研究員たちと違った、ってのもあるけど」
「……父さん、が?」
思わず声を上げると、茜と葵に再び注視された。


