「あいつ…、…っ?!」
すると突如足元から木の蔓が次々と伸び始めて、籠のように周囲を取り囲まれた。
木の根に地面ごと掬い上げられ、雪乃と同じ視線の高さまで身体が持ち上げられる。
こちらの様子を窺うように屈み込みながら、雪乃は愉しげにけらけらと笑った。
「あはっ、捕まえたぁ!ねぇ陸、これでまた一緒にいられるよぉ!もう邪魔な才臥は無駄死にしたしぃ、あいつが教えた間違った考え方なんか、消して貰えばいいんだ!!」
あの人は、無駄死になんかしてない――何も間違ってもいない。
雪乃が彼を嘲るのが、蔑むのが、堪らなく許せなかった。
「…充さんは俺に、大切なことを沢山教えてくれた。あの人は何も間違ってなんかいない!間違ってるのは月虹の他の奴らだ!!」
陸の叫び声に呼応して、周辺に真空波が巻き起こる。
「きゃっ…」
無数の鎌鼬が、陸を閉じ込めていた木の籠を切り刻んで根元から薙ぎ倒した。
籠の外へ逃れると、陸は雪乃を鋭く睨み付けた。
「やだ、陸…また能力が使えるようになってたんだぁ」
雪乃は不満げに口を尖らせたが、またすぐに笑みを浮かべた。
「でも、月虹にいた頃よりも弱くなったみたいだねえ」
「…っ」
やはり本調子ではないのは、すぐ悟られたか。
「弱くなったのも月虹の外に出たせいだよぉ?なのに、何で解ってくれないのぉ?陸のこと、傷付けたくないけど…少し痛い目見せなきゃ解らないのかなあ」
すると突如足元から木の蔓が次々と伸び始めて、籠のように周囲を取り囲まれた。
木の根に地面ごと掬い上げられ、雪乃と同じ視線の高さまで身体が持ち上げられる。
こちらの様子を窺うように屈み込みながら、雪乃は愉しげにけらけらと笑った。
「あはっ、捕まえたぁ!ねぇ陸、これでまた一緒にいられるよぉ!もう邪魔な才臥は無駄死にしたしぃ、あいつが教えた間違った考え方なんか、消して貰えばいいんだ!!」
あの人は、無駄死になんかしてない――何も間違ってもいない。
雪乃が彼を嘲るのが、蔑むのが、堪らなく許せなかった。
「…充さんは俺に、大切なことを沢山教えてくれた。あの人は何も間違ってなんかいない!間違ってるのは月虹の他の奴らだ!!」
陸の叫び声に呼応して、周辺に真空波が巻き起こる。
「きゃっ…」
無数の鎌鼬が、陸を閉じ込めていた木の籠を切り刻んで根元から薙ぎ倒した。
籠の外へ逃れると、陸は雪乃を鋭く睨み付けた。
「やだ、陸…また能力が使えるようになってたんだぁ」
雪乃は不満げに口を尖らせたが、またすぐに笑みを浮かべた。
「でも、月虹にいた頃よりも弱くなったみたいだねえ」
「…っ」
やはり本調子ではないのは、すぐ悟られたか。
「弱くなったのも月虹の外に出たせいだよぉ?なのに、何で解ってくれないのぉ?陸のこと、傷付けたくないけど…少し痛い目見せなきゃ解らないのかなあ」


