あなただけ

…刀根君だ

「は?てめー彼氏じゃねーんだろ
関係ねーよ、どっかいけよ!」

「え、そんな前から見てた?
ストーカー?ってゆーのはまぁ冗談だけど
るりちゃんの腕、離そうか」

そう言ってナンパ男の手を私の腕からのけてくれた

「彼氏じゃないのは事実だけど、俺の友達なんだよね
次何かしたらこの腕折ってやるから」

そういいながら刀根君は掴んでいたナンパ男の腕をギューッと握り締めているのがわかった

ナンパ男は思い切り腕をふり「どーでもいいよ、そんな女!」と言って去っていった