「壁、壊して」

刀根君が横を通りながら言った

心臓がなる

私、なにしてるんだろう

みんな私を信じてくれて、大切におもってくれてるのに
私だけ心開いていないまま

こんなのダメ

「るりー?」

気づいたら涙が出ていた

刀根君は角を曲がりもう見えない