「今度の土曜日はどうかな?」

 いつものように、呼び止められた。
 相手は同級生達。

「あぁ、ごめんね。藤井君と佐々田君と約束してるのよ」

 あっ!と、一瞬二人の名前を聞いて怯んだように見えたけれど、

「じゃあ、日曜日は?」

 コイツ等もめげずに声をかけてくる。

 ここ何日か一緒に帰っているから、
 自分たちにもチャンスがあると思っているのかもしれない。



 わたしは今のところ、
 藤井と佐々田以外そばに置くつもりはないからね。