「ねえ、緋色どうする?
藤井くんと佐々田くんが教えてくれる店にいってみる?」

「うん。いいよ」

 緋色は即座に返事をする。

「で、どこにあるの?」

「うん。ショッピングセ・・」

「そういえば、ラケットってたくさんあるの?」

 わたしは場所を教えようとしていた
 佐々田の言葉をさえぎった。

 佐々田は突然口をはさんだわたしの顔を見て
 驚いたように目を見開いて、

 困惑顔をするとそれから口を噤んだ。