次の日、早速理想の男子を探すことにした。

 こんなに部活に行くのを、待ち遠しく思ったことはないわね。

 わたしはバドミントンを気でもわけでもなく、
 興味があるわけでもない。

 ただ単に緋色がバドミントンをやっているから、
 付き合っているに過ぎないから。

 外のトレーニングが終わり、
 わたしたちが体育館に入ると、
 男子達はすでに体育館の中にいた。

 基本的に男女は別々に練習をするから、
 それほど接点があるわけではなく、
 練習中に話をする機会もめったにない。


 特に一年生だから、いくら仲がよくてもそこは遠慮がある。

 入部早々、下手に目立って先輩から目をつけられても困るしね。

 緋色のことにしても、
 話しかけてくる男子は何人もいたけれど、
 帰り際なので早く家に帰るという名目で
 適当にあしらっていたから。

 ちょうど女子部は、休憩時間に入ったところで、   
 わたしは男子部のほうをじっと眺めた。

 彼らは試合中。


 まずはルックス。外見は大事だ。

 これをクリアしないと次には進めない。
 そう思い全体を眺めまわしてみる。



 すると、
 ふと、
 ある人物に目がとまった。