「そろそろ、名前覚えてあげたらどうかな?」
放課後、部活に行く途中の渡り廊下で緋色に聞いてみる。
二人には気長にっていったけど、わたしが待てない。
普通だったらこの状況をもう少し楽しみたいところだけど、
彼らが緋色から手を引いてもらったら困る。一日でも早くこの件を解決したい。
そこでちょっと考えてみた。
「名前って? 誰の?」
緋色には心当たりがないという顔をした。
興味ゼロ。ここ数日間の彼らの努力って。
かわいそうに・・・全然実ってない。
顔だって覚えているのかも怪しい。
「ほら、いつもわたしたちを送ってくれる男子二人のことよ」
「あー」
それは思い出してくれたらしい。
ちゃんと心当たりはあるわね。
「覚えなきゃいけないの?」
そうきたね。
「覚えた方がいいと思うな」
「どうして? 里花ちゃん覚えなくていいって言ったじゃない。
女子の名前は覚えなさいって、でも男子の名前は覚えなくていいって、違うの?」
不満たらたら、頬をぷっと膨らませて、
わたしを責めるような口調。
そう、緋色が彼らの名前を憶えない理由はわたしにある。
小1の時、わたしの名前以外憶えることをしない緋色に、
このままでは人間関係に支障をきたすって、
そのせいで仲間はずれになったり、いじめられたりしたらどうしようって
危機感を抱いたわたしが、緋色に提案したことだった。
男子はいらない。
鬱陶しいだけだから。
必要なのは女子とのコミュニケーションだから。
それ以来、見事なくらいそれを実践してくれている。
優秀な生徒なのよね。
放課後、部活に行く途中の渡り廊下で緋色に聞いてみる。
二人には気長にっていったけど、わたしが待てない。
普通だったらこの状況をもう少し楽しみたいところだけど、
彼らが緋色から手を引いてもらったら困る。一日でも早くこの件を解決したい。
そこでちょっと考えてみた。
「名前って? 誰の?」
緋色には心当たりがないという顔をした。
興味ゼロ。ここ数日間の彼らの努力って。
かわいそうに・・・全然実ってない。
顔だって覚えているのかも怪しい。
「ほら、いつもわたしたちを送ってくれる男子二人のことよ」
「あー」
それは思い出してくれたらしい。
ちゃんと心当たりはあるわね。
「覚えなきゃいけないの?」
そうきたね。
「覚えた方がいいと思うな」
「どうして? 里花ちゃん覚えなくていいって言ったじゃない。
女子の名前は覚えなさいって、でも男子の名前は覚えなくていいって、違うの?」
不満たらたら、頬をぷっと膨らませて、
わたしを責めるような口調。
そう、緋色が彼らの名前を憶えない理由はわたしにある。
小1の時、わたしの名前以外憶えることをしない緋色に、
このままでは人間関係に支障をきたすって、
そのせいで仲間はずれになったり、いじめられたりしたらどうしようって
危機感を抱いたわたしが、緋色に提案したことだった。
男子はいらない。
鬱陶しいだけだから。
必要なのは女子とのコミュニケーションだから。
それ以来、見事なくらいそれを実践してくれている。
優秀な生徒なのよね。



