年少さんの時は、愁君は何かと弱くて、すぐに泣いちゃってた。
私はそんな愁君をいつも慰めていたっけ。
けど、年中さんになったある日、愁君は今までに見た事がないほど力強い眼差しでこう言った。
「僕、今まで男の子なのにいつも叶愛ちゃんに慰めてもらってばっかりだったから、今度は僕の番だよ」
最初はその言葉の意味がよく分からなかった。
愁君は幼稚園の中でも頭がよかったから、たまに難しい言葉を使うの。
でも、逞しくなっていく愁君を見て、かっこ良いなって思ったあの時の感覚は今でもはっきりと覚えてる。
あの時に戻りたい…
またそんな思いが湧き上がってきた。
私はそんな愁君をいつも慰めていたっけ。
けど、年中さんになったある日、愁君は今までに見た事がないほど力強い眼差しでこう言った。
「僕、今まで男の子なのにいつも叶愛ちゃんに慰めてもらってばっかりだったから、今度は僕の番だよ」
最初はその言葉の意味がよく分からなかった。
愁君は幼稚園の中でも頭がよかったから、たまに難しい言葉を使うの。
でも、逞しくなっていく愁君を見て、かっこ良いなって思ったあの時の感覚は今でもはっきりと覚えてる。
あの時に戻りたい…
またそんな思いが湧き上がってきた。

