そんな事を考えていると、幼稚園生の頃の記憶がフラッシュバックしてきた。


今から14年前。

桜が散っていく様子を、私は笑いながら眺めていた。

ピンク色の花びらが一枚、私の肩の上に舞い降りる。

パパとママは私と手を繋いで、幼稚園までの道のりを歩いていた。


「わぁーー!!!見て見て、お友達いっぱいだよ!!」


私は飛び跳ねながら幼稚園の前にある花紙のアーチをくぐり抜け、足早に園舎内へ入った。


友達100人が目標だった私は、誰問わず色々な同い年くらいの子に挨拶をして回り……


彼と出会った。