お嬢様、口づけを…





「ご夕食の時間です。お支度をしてまいりましょう」





え。


何もなかったかのような顔をしている先輩。


す、すごい変わりよう…。





「お嬢様?」


「は、はぃ!?」


「お支度をお手伝いしましょうか」


「い、いえ!結構です」


「…わかりました」





先輩は、1トーン下がった声で一礼した。