あと、もう1つ不思議なことがあって………
首から上は、自由に動かせるのに、他は、全く動かない。
どうして………?
「うぬは………」
ボーッと、上にいる人を見ていると、その人が何かを呟いた。
何……?
「………………」
しばらく待つけれど、男の人からは、続きの言葉は出てこなかった。
その代わりに、男の人は不適に笑って………
わたしの首筋に顔を近づけてきた。
その時チラリと不気味に尖った歯が見えた。
ま、まさか………
そんなことないよね………
だって……あ、あり得ないし…
この世に絶対存在しないはず………


