あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー





力なく言っても……返ってきた言葉は……




「お主の命には従わない」




そしてまた、別のところに噛みつく彼。



な、何なの……



ほんとに……やめてよ……



嫌……いや………




「っ………め、て……いやぁ……」




そんなことを口にしたわたしの目には……涙がたまっていた。




何で…こんな男に…泣かされなきゃいけないの……?




最悪……




「………」




それでも…無言で噛みついている彼。



わたしはもう、泣きながら痛みに耐えるしかなかった。