これを治す方法は……!
一瞬ある人の顔が、頭に浮かんだ。
その人なら、確実に治してくれる。
でも、その人には……その人だけは………
頼りたくない。
『……助けて欲しいか?』
また、頭の中で響く声。
何で………?
この、タイミングで………
『助かりたいなら…俺のところに来い』
それって……さっきと一緒じゃない。
わたしが人を頼れないこと、知ってて……やってる?
だけど……今は……他に、知らないから……
わからないから……
わたしは、ベッドから降りて足を着いた。
歩けるけど……足を置く度にズキッと痛む。


