ガラッ………と、ドアが開いて入って来たのは………




長身の……鼻が高くて、切れ長の瞳、薄くて形のいい唇、そして……黒のさらさらの髪。



みんなは、彼に驚き見とれていた。



わたしは、違う意味で、驚いていた。





だって……彼は………昨日、わたしを助けてくれた……あの男だったから………





だけど……気になる事が一つ……



瞳が……黒い。



あの人は、紅の色をしていた。
だけど、この人は、黒い………




そっくりさん……?





でも、こんなに似てる人……いるかな………?





「イギリスから来た、アルト・ダーツ・ハーバルトだ。よろしく」




「ハーバルトは、親の仕事の都合で日本に来たみたいだ。わからないことは、教えるように」