あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー




だが……やはり……








少し…元気がないような……





時々顔が曇る。






何があった……?




何故…心を開かない…?






本来ならば、心を開かない方があいつのためにも…俺のためにもいい。






だけど……





あいつのことを知りたいと、思うのは……






やはり……






俺は高宮に話し掛けられているのを無視しながら、あいつを見てそう思った。








するとあいつもこっちを見ていた。


不機嫌そうな顔で……




久しぶりに目が合ったことに笑うと、あいつは明らかに顔を背けた。





凄い嫌われているようだな……






それでいい……







それにしても………




グラウンド内に何かを感じる。