結局、人魚族の女とのことは解決せず……
体育祭当日……今日に至る。
最近、あいつの声が聞こえない。
俺は、あいつ…楽々の心の声を聞くことができる。
あいつの思いが強ければ強いほど、それはよく聞こえる。
だが……何故だ?
全く聞こえない……
それに……今どこにいるのかも……
俺は常に…意識しているが……
ということは……あいつが…拒否している…?
最近…あいつも心を開いてきたと思っていたが……
俺の勘違いだったか……?
それよりも……体育祭というものは実に面倒だ……
あいつが…参加していなければ確実にサボるのだが……
あいつはこういうのは好きらしい。
見かけたあいつは楽しそうだ。


