「…ゅう?…ーい。……起きなさいっ!!」

「っうわぁ!?」

オレはいきなりの大声で飛び上がった。

「もうっ!ホームルーム終わってるよ?部活遅れても知らないよー♪♪」

時計を見ると、後7分でアップが始まる時間だ。

「うわっ、やべ。走るぞ、めぐ!」

そう言ってオレはめぐの手を取り、全速力で体育館へ向かう。

グラウンドは、陸上部の部員と思われる声が響いていた。

「っちょ、ちょっと!?」

オレは構わず、走る、走る、走る。

ダンッ!!!!

「はぁ…はぁ…。お、遅れました…!」

「ん?なんだぁ来てなかったのか?早くアップしろ!」

「っはい!すみませんっ!」

オレは急いで更衣室に行った。
後からめぐが入って来た。

「はぁ…はぁ…。もうっ!どんだけ早いのよ!」

オレは笑いながら、着替えた。

体育館へ出る。いつものようにアップをし、

いつものように部活をするつもりだった。

「っしゅう!?」

「っえ……?」