「もう、望霧!!女の子にあんな言い方しないの!!」

「るっせ!!萌花は黙ってろ!!」

橋野萌花[Hasino Moeka]。

俺の家族以外で触れる唯一の女だ。

幼馴染だから当たり前か。

「あの子、結構有名だよ?可愛いって。」

あの子と言うのは、鈴木希夢の事だ。

でも、俺は・・・。

あの事を思い出すたび、体が震える・・・。

『自分より可愛い彼氏なんて、必要ない。てか、アンタの友達が好きだったの。じゃ、バイバーイ。』

そう言われた、中3の夏。

俺はその時から、女が嫌いになった。