俺の頭は混乱していた。医師について行き、希夢の病室へと向う。

「鈴木さん、入ります。」

「あの、先生・・・。

 後ろの男の子はどなたですか?」


その言葉を聞いた俺は、目の前が真っ暗になった。

俺は震える手で、萌花に電話をした。

『望霧~?何?どーしたの?」

「希夢が・・・事故った。」

『はぁ!?希夢が!?それでっ!!容態は?』

「記憶喪失。」


俺の目から、一滴の涙が零れ落ちた・・・。