ズキズキ痛むのは気のせいだと思い込ませ、

ステージに立つ。

大丈夫かな、鈴木さん。


でも、その心配は要らなかった。

「~♪~♪」

最初のソロから、綺麗な音程で歌い上げていく。

誰もが予想しなかった。

いきなりでこんなにも歌えるなんて。


そして、気づいてしまった。

わたし、渡部君の事

好き、なんだ・・・。