「はーいそれじゃ、P30ページ開いて~」



だんだんとなれてきた学校生活。
陽太君ともくだらない会話だけれども、少しづつ喋るようになってきた



「じゃあーこの問題解いてもらおっかな~河波さん!」




「へっ?」




上の空で全く授業を聞いてなかった。
刺されても答えられませんよ!?




「x=2a!!」


教科書で、自分の顔を先生から隠しながらこっちを向いて小声で叫んでくれた



「えっと2aですか?」




「正解〜はいじゃあ次〜」




先生の目線がほかの生徒に向かったところで彼にお礼を言った



「ありがと!」




「どーいたしまして、ってかさあの小説なけね?」


「泣けるやばい〜」

こんな会話でも嬉しいんだ
喋るのってこんなに楽しかったっけ?
綾羽と喋るのこんな感情ないんだよな…













「それじゃあ二時限目始めます礼!着席」


(ガタッ



「じゃあ今日は決めてもらうことが沢山あるぞーまず、委員長と副委員長立候補者はいるかー?いないなよし、先生からの推薦で、いくぞー』




「それならあたしはないや!」

推薦で私が選ばれるはずないとおもってた

「いや、普通に河波さんでしょ」


「だよな〜河波さんいいし」


「優やってよ〜」


などと、私に仕事を押し付けたいのかのようにみんな声に便乗してくる


「じゃ、女子河波な」


先生がそれを後押しするかのように決定した。




「俺やろっかな〜」


隣の席で陽太くんがこっちを見ながら呟いた。

「陽太やるって!」


ちかくにいた男子に聞かれていたのか一人男子生徒が叫ぶ


「じゃー決まり、学級委員はかわなみと一ノ瀬な」



「まっ、頑張ろ」





「~ん~、、。……だね!!」


陽太くんに後押しされて、嫌だけど一緒なら大丈夫かなって思えた