「はぁ~よく寝た」


ようやく受験が終わり勉強にしばられていた毎日も、合格か不合格か緊張感した日々もすべてから開放されて安心して眠れた


私は自分の部屋で簡単に髪をまとめ、新しい聖白高校の制服に着替えて一階に降りていった



ピンポーン



「ゆう!!!おきて!!!!!」
玄関のドアを叩く音と綾羽の大声で今にもボルテージが頂点に達しそうだった。



「うるさーーーーーーーーい!!!」



腹から声を出したせいか、家中、いや外にまでひびいた


バタン!


「いえい!おはよ!入学式忘れてるんじゃないかなって!はやくいこ!」

玄関のドアを豪快にあけ、もう時間がない!とばかりに急かしている



「はぁ~忘れませんよ、ご飯食ってないけどもう食べる気しないわ」

小声で言ったせいか全く聞こえていないようだ




私は、玄関においといた受験の時かりたかさを手に持って家を出た