好きになってもいいですか?

目が覚めて最初に目に入ったのは白い天井だった。

あ、保健室だ…。

ふと横を見ると明るい日差しを
背中に受けてお昼寝をしている保健の先生がいた。

「先生…。今何時間目ですか?」

そう尋ねると先生はゆっくりと起き上が
った。

「あら、瀬戸さんおはよう。」

先生はまだ28歳で若い。白衣とかは着てなくて、いつもパーカーを羽織っている。今日は薄黄色のパーカーだ。

うーん、といいながれ先生は伸びて
腕時計をみた。

「6時間目ね。瀬戸さん、大分寝てた
みたいねー。」

え、うそ。

寝過ぎでしょ、私!

そう思ったと同時にチャイムが鳴り響いた。

「あら、終わっちゃったわね。」

先生が呑気にそういうから私はまたベットに横たわった。

なんか一日をすごく損した気がする。

せっかく史安くんと仲良くなれたのに。
席に座って話をしたかったのに。

はぁ…。こんなに寝るなんてどうかしてる。

「放課後は三年が溜まりにくるし
そろそろ帰りなー。」

私は起き上がって内履きを履いた。

「ありがとうございましたー。」

私はそういって保健室を、出た。