好きになってもいいですか?

「なーんだ、やっぱ礼雄(れお)じゃん。」

すんごい疲れた…。

荒い息を整えてから顔をあげた。

その礼雄という人の顔をみた瞬間

「あっ!」

と自然と大きな声が出た。

「え、瀬戸ちゃん、礼雄知ってんの?」

「朝、ぶつかった人!めっちゃ口が
悪い人!」

あいつだ!恐ろしく口が悪い一年生!

「礼雄、こんなこといわれてるけど。」

「なんのことだか。」

礼雄とかいうやつはぷいっと顔をそらした。

感じ悪っ。

「礼雄、一対一して。」

「いいですよ。」

なんか二人の世界入ってるし。