好きになってもいいですか?

その真剣な表情に私は少し
戸惑った。

「それ、本当に噂だったの?」

「うん、本当。」

「誰が流したかわかる?」

「わからない。でも俺は
そう聞いた。
俺以外にも多分、この噂知ってる
やついると思う。」

「そっか。なんかちょっと
信じらんない噂だけど、
教えてくれてありがとう!」

「うん。どーいてしましてです。」

こんな噂信じられるはずないじゃん。

史安くんも不思議な嘘つく人だな。

でも耳元でささやかれたとき、
本当に緊張したけど少しだけ、心地いい気分になった。

なんかこんなこといったら変な人みたいだけど。