恋愛部活動部

部活が終わると桜はいつも通り


「先生 今日は何時まで残ってもいいですか?」



「完全下校までには帰ればいい」


「はい」


「桜ぁ~ 今日は??」


「残る」


「了解」



私はいつも最後まで残る


素人だから

みんなより練習しなきゃ



そういえば部長のスリーポイント


本当にきれいだった



しばらく練習していると


誰か来た

誰だろう


「熱心だね チビ桜」


「げっ、部長」


「げっ、ってなによ

失礼だぞ!! 先輩に向かって」


「・・・。」


「ちょ、無視しないでよ(笑)」


「何の用ですか?」


「今日試合に負けたのどっちだっけ?」

「今日は引き分けですよ」

「11-9でうちの勝ちやろ??」

「助けてあげた恩人にそんなっ」

「勝負は勝負やで」

「はいはい」

「で、恋愛部入ってね♥」

「いやです♥」

「あら、かわいげない後輩なこと♥」

「ほめ言葉として受け取っておきますね

さぼりま部長さん♥」

「先輩を馬鹿にすんじゃないよ~」


「ちょっと、小耳にはさんだんですけど」


「何??」


「その部長がやってる恋愛部って」

「うん?」

「毎年 入りたい人多いって聞いたんですけど」


「うん・・・。」


「なんで毎年誰も入れてないんですか??」


「なんでそんな情報は言ってんのかな(笑)」


「みんな話してますよ」

「なんて?」


「ついに四人目かって」

「どういうこと」

「あなたをはじめ

まず部長のあなた  春川 碧(はるかわ みどり)

副部長の 上条  白兎 (かみじょう  はくと)

部員の  井上  直樹 (いのうえ なおき)


今まで あなたがスカウトしてきたと聞いています」


「チビ桜って意外と情報屋だね」


「でも私はお断りします」


「なんでそんなに嫌がるかね」


「いやなものは嫌です」


「桜って恋愛したことあんの?」

「ありますよ」

「今は?」

「今はバスケが恋人です」


「うわぁ~ そんなこと言ってると

男運下がるよ」


「最初からないので、別に今更困りません」


「なんでそんなネガティブなのさ」


「そんなことないです」


「入ってよ~」


「いやです」