怖イ

モウ、何カヲ失ウノガ怖イ



アンナ思イヲスルナラバ

何モ無イ方ガイイ



手ニ入レタイト願ウケド

呪イノ如ク

必ズ私自信デ私ヲ裏切ル



デモ君ハ

私ノ手ヲ引イテ

周リカラ見タラ冷タカッタ光ノ元ニ

連レテ出シテクレタ



光ハ温カクテ

眩シクテ

明ルカッタ



ソウ、トテモ…














「放してください~!」

「放したら逃げるでしょ?
用事も無いって知ってるよ。
璃夜ちゃんの予定はチェック済みだから」
「うぅ~~~。
って、私の予定!?」

「璃夜のお母さんに
教えてもらったんだよ♪」



璃夜と芦斗は漫才みたいな言い争いをしていた。

ちなみに璃夜は芦斗に、お姫様抱っこされている。

璃夜は芦斗を睨みつけながら、大人しくしている。

抵抗しても無駄だと、嫌というほど思い知らされているからだ。

璃夜と芦斗は目が合った。



「……」

「何でいつも私と目が合うと
黙り込むのですか?」

「瞳が綺麗だなぁって」

「絶対嘘です」



―鋭いな、璃夜は。
いつもと変わらないけど、
透明過ぎる瞳。
いつも悲しくなるんだ。