「可愛くなったね。
可哀想だけど、死んでもらわなくちゃ
いけないんだ。
ごめんね。
そしてバイバイ、――ちゃん」


若い男の声。


二十歳くらいの男の口から発せられたのは、私の死。


私は逃げることなく、ただ、そこに立っているだけ。


ただ、見ているだけ。


何も望まない。何も感じない。


そう。何もーーー。