「頼む…!」
俺は無我夢中、全身全霊で祈っていた。目を覚ましてくれ、凪沙。
だが無情にも、凪沙は目を覚まさない。早く来てください、救急隊員さん。早くしないと、凪沙が…!
その時、下の階からおびただしいほどの足音が聞こえた。どんどん俺達の方へ近づいてくる。