だが、実際に臭いもする。生臭い鉄分の臭いだ。
「先生もスゲーよな、臭いまでつけるなんて…。」
ふと足下を見た。その時、俺の体は凍りついた。悲鳴も出ない。体も動かない。
皆も俺の見た物に気づく。空気が固まるのが分かる。
「う、うわぁぁぁ!」
四条が今日イチの叫びを披露した。無理はない。そこには…。