「お嬢様のそばにいることができないなんて、私はもう執事として失格でございます…。」
「七尾さん…。」
「はい…?」
「明日、もう一度探しましょうよ。」
俺はただ、そう言うことしかできなかった。
「…ありがとうございます、直木様。」
昼下がりの太陽が、俺に刺さる。暑さは、痛さへと変わった。