ニコイチ。

「何か…凪沙らしいな。」
「え?どういうことですか?」
「凪沙、凄く優しいからさ。千華にまで気を遣ってくれてるんだよな。ありがとな、凪沙。」
「礼なんていいんですよ。」
俺達の目の前の扉が開いた。俺達が繋ぐ手は、もう離れない。いや、離してなるものか。俺は決めた。凪沙を守ると。
そして、俺達は今、バージンロードを歩き出す―。