ニコイチ。

それから5年。俺達は浪人の末無事大京大学に合格し、無事に卒業した。
「いよいよだな…。」
「緊張しますね…。」
ウェディングドレスを着た凪沙が恥ずかしそうに言う。
「あれ?」
俺は凪沙のウェディングドレスに、バラの飾りがあしらわれていることに気づいた。確か、凪沙はバラが嫌いだと言っていたはず。