「大丈夫だって。今回はたまたま休んだだけだろ?こんなの時の運じゃん。気にするなよ。」
「でも、点数が…。」
「100点とれば、70点じゃん。それでも十分いい点数だと思うけど?」
「うぅぅ…。」
今度は凪沙が泣いてしまった。
「泣くなよ。もう俺も帰るんだからさ。」
俺は今日、母のありがたみと凪沙の優しさを知った、というより教わったような気がする。
事件は、その後に起きた。