「いつかは、こういう時が来るとは思っていました。」
「お爺ちゃん…。」
「私からも、全てをお話します。直木様も知らない、全てを。」
「直木…様?」
「千華のお爺ちゃんって、昼は凪沙の執事なんだ。」
俺は唾を飲んだ。いよいよ、凪沙と千華の、全てが明かされる。
「初めてこの症状が出始めたのは、2歳の頃でした。丁度、言葉を話し始めた頃でございます…。」