俺は我が眼を疑い、眼をこすり、顔に自分でビンタをした。だが、何度見ても、そこに8808は無かった。 「竜之亮さん、私…。」 凪沙の眼に涙が溜まっていくのが、眼にもはっきりと見えた。 「凪沙…。」 「ううっ…!」 凪沙は泣き出すと、俺に抱きつき、こう言った。