ニコイチ。

じゃあ今も、緊張してるのか。そうは見えないけど。
「でも…。」
凪沙が再び口を開いた。
「竜之亮さんといる時は、全然緊張しないんです。むしろ、何かこう、安心するような…。」
そう言う凪沙は、南東から射し込むやわらかな陽射しに包まれて、いつもより一層綺麗に見えた。