凪沙に促され、俺は凪沙の部屋に入った。この部屋に入るのは、2度目だった。
部屋に入ると、心地よいアロマの匂いが出迎えてくれた。さすが早乙女邸だ。
「ふぅ…。」
凪沙は、ため息を1つついた。
「どうした?」
「私、バラって嫌いなんです。トゲがあるので…。」
「それが?」
「実は…。」