ラミネート加工されたメニューには、食欲をそそるクッキーやコーヒーの写真がいくつも載せられていた。
「すいませーん。」
店員を呼ぶと、すぐに来てくれた。
「ご注文はお決まりですか?」
「じゃあ、パンケーキとコーヒーで。」
「僕も同じのを。」
「かしこまりました。ご注文を繰り返させていただきます。パンケーキがお2つ、コーヒーがお2つ、以上ですね?」
「はい。」
「かしこまりました。」
そう言って店員は、厨房の方へ歩いて行った。途中うかない顔をしたのを、俺は見逃さなかった。